実家を解体することになったとき、「家の中の荷物はどうすればいいのか」「解体業者に頼めば一緒に片付けてもらえるのか」と迷われる方がいらっしゃいます。
結論から言うと、基本は遺品整理・家財整理を先に進め、家の中が空になってから解体に入ります。順番が逆になることは、ほとんどありません。
この記事では、その順番になる理由と、解体の日から逆算してどう進めればよいかを整理します。なお、解体そのものをいつ依頼するかという時期の話は解体工事はいつ頼む?相談を始めるタイミングの目安で扱っています。
基本は、遺品整理・家財整理が先です
解体工事は、建物の中が空になっていることを前提に進みます。理由は3つあります。
- 建物の廃材と家財では、処分の扱いが違うため、混ざったままでは工事に入れません
- 家財が残っていると、その分の処分費が別に加わり、解体費用が上がります
- いったん壊してしまえば、中にあったものは取り出せません
3つ目がいちばん大きな理由です。工事が始まってから「あの書類が家の中にあった」「母の写真を残しておきたかった」と気づいても、もう戻せません。片付けは費用の話である以上に、取り返しのつかない事態を防ぐための工程です。
なお、家財が残ったままでも、現地の確認や見積もりはお受けできます。「すべて片付けてから相談する」必要はありません。むしろ荷物がある状態を見たほうが、量に応じた段取りをご案内できます。
最初にやるのは「残す物」と「処分する物」を分けること
片付けを始めるとき、いきなり大きなものから運び出そうとすると手が止まります。先にやるべきは、量を減らすことではなく、分けることです。
分け方は、次の3つで考えると進みます。
家族で確認が必要な物
ご家族に確認しないと捨てられないものです。判断に時間がかかるため、いちばん早く着手します。
- 権利証、通帳、保険証券、契約書などの重要書類
- 実印、印鑑登録カード、鍵
- 写真、手紙、日記、位牌、仏壇
- 形見として残したい品、貴金属や骨董
重要書類は、あとの手続きで必要になることがあります。タンスの引き出しや仏壇の中、押し入れの奥といった場所に、まとめて保管されていることが多いので、そこから見ていくと見つかりやすくなります。
仏壇や位牌など、供養をしてから処分したいものは、手配に日数がかかります。早めに見つけておくと、あとの日程が組みやすくなります。
処分・搬出する物
家具、家電、寝具、衣類、食器など、量としてはここが大半を占めます。
まだ使えるものは買取に出せる場合があります。ただし、買取の査定を待っている間は搬出が進みませんので、買取に出すものと、そのまま処分するものを先に分けておくと滞りません。
ご自身で少しずつ運び出す方法もありますが、遠方にお住まいの場合や量が多い場合は、業者に依頼したほうが結果的に早く済みます。
解体業者に確認する物
すべてを運び出す必要はありません。建物と一緒に壊してよいものは、解体の中で処理できます。
- 作り付けの棚、床の間の設え、畳
- 庭の物置、ブロック塀、庭木
- エアコンや給湯器などの設備
どこまでを解体に含められるかは、業者や物の種類によって変わります。先に確認しておけば、運び出す手間を減らせます。逆に確認せずに全部出そうとすると、必要のない作業をすることになります。

解体の日から逆算して進めます
片付けにどれくらいの期間が必要かは、家財の量、ご家族が集まれる回数、供養や買取の手配の有無によって大きく変わります。同じ広さの家でも、数日で終わる場合もあれば、何度も通うことになる場合もあります。
ですので、「何か月前から始める」と一律には言えません。大切なのは、解体の日が決まってから慌てて始めるのではなく、余裕をもって取りかかることです。
特に時間が読みにくいのは、次の3つです。
- ご家族の立ち会い:遠方にお住まいの方がいると、日程が限られます
- 供養の手配:仏壇や位牌は、依頼先の都合で日程が決まります
- 買取の査定:品物を見てもらう時間が必要です
この3つの見通しが立てば、そこから逆算して解体の日を決められます。解体の日を先に固めてしまうと、あとで日程を組み直すことになりがちです。

遺品整理と解体を、別々に考えすぎないでください
片付けの業者と解体の業者を別々に探すと、それぞれに現地を見てもらい、それぞれと日程を調整することになります。搬出がいつ終わるかが読めないと、解体の着工日も決められません。
けやき不動産では、遺品整理・家財の整理も、解体工事も当社で請け負っています。実際の作業を協力業者が行う場合もありますが、窓口はひとつですので、片付けの進み具合を見ながら解体の日程を調整できます。立ち会いの日程調整もまとめてご相談いただけます。
家財の整理そのものの内容は遺品整理・家財の片付けについてを、解体の進み方は解体のご依頼までの流れをご覧ください。
遠方に住んでいる場合の進め方
県外にお住まいで、何度も実家に通えないという方は少なくありません。その場合は、通える回数を前提に段取りを組みます。
- 1回目:家の中を一通り見て、重要書類と残したい物を探す
- 2回目:ご家族で確認が必要なものを、まとめて判断する
- 3回目以降:搬出や解体の立ち会い(立ち会いが不要な工程もあります)
写真を撮って共有すれば、その場にいないご家族にも確認していただけます。すべての工程に立ち会う必要はありません。どの場面で立ち会いが要るかを先に整理しておけば、往復の回数を減らせます。
よくあるご質問
遺品整理と解体を、まとめて相談できますか?
はい。けやき不動産では、遺品整理も解体工事も当社で請け負っていますので、ひとつの窓口でご相談いただけます。別々に業者を探して、それぞれと日程を調整する手間がかかりません。
仏壇や位牌はどうすればいいですか?
供養をしてから処分される方が多く、その場合は依頼先の手配に日数がかかります。ご希望をお聞きしたうえで、供養先のご紹介もできますので、片付けの早い段階でご相談ください。
解体の日程が決まっていなくても相談できますか?
はい。むしろ日程が決まる前のほうが、片付けにかかる期間を見てから解体の日を決められます。まずは家財の量を確認するところからご相談いただけます。
まとめ|片付けが先、解体はそのあと
実家を解体する場合、進める順番は遺品整理・家財整理が先、解体はそのあとです。建物と一緒に壊してしまえば、中にあったものは取り出せないからです。
片付けは、量を減らすことよりも分けることから始めてください。家族で確認が必要な物、処分・搬出する物、解体業者に確認する物。この3つに分けると、どこから手をつけるかが見えてきます。
必要な期間は家財の量やご家族の状況で変わりますので、一律の目安はありません。立ち会い・供養・買取という時間の読みにくい3つを先に見通してから、解体の日を決めると無理がありません。
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家財の整理についてのご相談は遺品整理・家財の片付けについてをご覧ください。


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