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実家が空き家になったら|まず確認することと、その順番

空き家になった実家を訪れ玄関の鍵を開ける家族 空き家

親御さんが施設へ入られたり、相続があったりして、実家が急に空き家になることがあります。

このとき多いのが、「何から手をつければいいのか分からない」というお声です。売るかどうかを先に決めようとして、そこで止まってしまう方もいらっしゃいます。

売るかどうかは、あとで決められます。先にやっておきたいのは確認のほうです。この記事では、空き家になった直後の確認を、進める順番に沿って整理します。

確認は、3つの順番に分けると迷いません

空き家になった直後にやることは、並べると多いように見えます。ただ、それぞれ確かめる場所も手間も違いますので、順番に分けると進めやすくなります。

  • まず最初に……家に着いてすぐ分かること(鍵、郵便物、建物と庭の様子)
  • 次に……契約と通知の届き先(電気・ガス・水道、火災保険、税の通知)
  • そのあと……続けていくための備え(見に行く体制、残す物、近隣へのご挨拶)

この順にしている理由は3つあります。1つ目は、現地でしか分からないことを先に片づけておくため。2つ目は、家の中の書類を見られるうちに、契約や通知の届き先をまとめて確認しておくため。3つ目は、その2つが済んで初めて、この先どう見ていくかを決められるためです。

この順にしておくと、1回目に現地へ行ったときに済ませられることが多くなります。実家が遠方にある場合は、何度も足を運ぶのが難しくなります。行ける回数が限られるからこそ、一度でどこまで見ておくかを決めてから向かうと無駄がありません。

まず最初に確認すること|家に着いてすぐ分かること

鍵と戸締まり

まず、鍵が何本あって、どなたが持っているかを確認します。ご兄弟や親戚に渡っていることもあります。

あわせて、窓や勝手口、雨戸の戸締まりを一通り見ておきます。以前は毎日誰かが確認していた場所なので、住まなくなると開いたままになりがちです。物置や門扉も同じです。

郵便物と、家の中の書類の所在

郵便受けの中身を確認し、ご自宅へ転送するのか、行ったときにまとめて取るのかを決めておきます。転送を使う場合は郵便局への届出が必要になりますので、どちらにするかを先に決めておくと動きやすくなります。

また、家の中に保険証券や契約書、通帳などが残っている場合があります。どこに何があるかだけでも把握しておくと、次の「契約と通知の届き先」を確認する段階が早く進みます。

建物と庭の、今の状態

屋根や外壁に目立つ傷みがないか、雨どいが外れていないか、庭木が隣地や道路へ出ていないかを見ておきます。

この時点では、直すかどうかを決める必要はありません。気になったところを写真で残しておけば、次に行ったときに比べられます。原因や直す範囲をご自身で判断する必要もありません。人が住まなくなった家でこうした変化がどう進んでいくのかは空き家の傷みはどう進む?にまとめています。

次に、契約と通知の届き先を確認する

ここで確かめるのは、その家に関わる契約や通知が、今どこへ、どなたの名義で届いているかです。書類を見られるうちにまとめて確認しておくと、あとから調べ直す手間が減ります。

電気・ガス・水道

確認しておきたいのは、次のようなことです。請求書や検針票が手元にあれば、そこにまとまって書かれていることが多くあります。

  • 契約者の名義(親御さんのままになっていることがあります)
  • 請求書や検針票の送付先
  • 今それぞれが使える状態かどうか

続けるのか、いったん止めるのかは、今後どのくらい家へ行くか、清掃や工事の予定があるかによって変わります。この段階で決める必要はありません。

なお、行くたびの通水や換気といった手入れは、この段階で考えることではありません。まずは契約の状態を把握するところまでで構いません。

火災保険

まず保険証券を確認します。建物が空き家になった場合の扱いは契約ごとに異なりますので、必要に応じて保険会社または代理店へ、現在の契約内容をお問い合わせください。

ここは自己判断せず、契約先に確認するのが確実です。

固定資産税などの通知先

毎年届く納税通知書が、今どこへ届いているかを確認します。実家宛のままになっていると、手元では気づきにくくなります。

書類の名称や同封されるものは自治体によって異なります。送付先の変更が必要かどうかも含めて、手続きの窓口は物件のある市区町村になります。

そのあと、今後の管理に備えて確認する

ここまでが済んだら、この先しばらく続けていくための準備に移ります。今後どうするかが決まっていなくても、ここまでは進めておけます。

誰が、どのくらいの間隔で見に行けるか

ご自身で定期的に行けるのか、近くにお住まいのご家族に見てもらえるのか、それも難しいのか。まずはここを整理しておきます。

ご兄弟など複数の方が関わる場合は、誰が行くかとあわせて、鍵を誰が持っているかも決めておきます。最初に確認した鍵の本数と持ち主が、ここで効いてきます。

誰が行けるかがはっきりすると、どのくらいの間隔にするかも決めやすくなります。ここで決めるのは体制までで、行ったときにどこを見ておくとよいかは空き家の管理|月1回見るべき7か所でご案内しています。

処分してしまうと戻せない物

家財の整理は、すぐに始めなくて構いません。ただし、先に確認しておきたい物はあります。

  • 権利証や契約書などの書類
  • 通帳・印鑑・保険証券
  • 写真やアルバムなど、ご家族で残すか決めたい物
  • 仏壇や位牌

これらは、まとめて処分してしまうと取り返しがつきません。ご家族が集まれるタイミングで、残す物だけでも分けておくと安心です。それ以外の家具や家電は、今後の方針が決まってからで間に合います。

近隣へのご挨拶と連絡先

必要に応じて近隣へご挨拶をし、連絡先を伝えておくと、何か変化があった際に連絡を受けやすくなります。

ご本人が遠方にお住まいの場合は、連絡がつく状態にしておく意味が大きくなります。

よくあるご質問

いつまでに確認すればよいですか?

ここで挙げた確認は、法令上すべてに共通する一律の期限を示すものではありません。ただ、鍵と戸締まりや郵便物のように、最初に現地へ行った際に確認できるものから進めておくと、その後の整理がしやすくなります。

電気は止めてしまってもよいですか?

今後どのくらい家へ行くか、清掃や工事の予定があるかによって変わります。この段階で決める必要はありません。まずは契約者の名義と、請求書の送付先を確認しておいてください。

何も決まっていない段階でも相談できますか?

はい。売るか残すかが決まっていない段階でのご相談が、いちばん多いです。今の状態を一緒に確認するところからで構いません。

まとめ|決めるより先に、順番に確認する

実家が空き家になった直後にやることは、売るかどうかを決めることではありません。まず最初に鍵・郵便物・建物と庭、次に契約と通知の届き先、そのあと見に行く体制と残す物と近隣へのご挨拶。この順で進めていけば、迷わずに済みます。

確認が済んでいれば、今後どの方向を選んでも動けます。実家をこの先どうするかを考える段階になりましたら実家について相談したい方へをご覧ください。

売る・残す・管理を続けるといった方向を比べるための材料をそろえたい場合は、空き家の判断材料の集め方をご覧ください。

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